目覚まし時計のなる音が聞こえる。
 バイトで疲れた体が悲鳴をあげて指一本動かしたくないと我儘を言う。
 春名は今日も遅刻ギリギリだろうかと思ってると、母親の行く声と同時に誰かの声が聞こえた。
 誰だろうか、と思っていると、
「……ハルナ」
 好きなこの声が聞こえた。
 なんで、隼人が?と思いながらも近づいてくる足音に胸を高鳴らせる。隼人が優しく笑う声が聞こえた。
「ハルナ、寝てるのか?」
 寝てるよ、だなんて言えるわけもなく、目も開く事が出来ない。
「ハルナ?」
「……」
 はやとの名前を呼びたいけれども疲れててどうしようもなく口すら動かない。
 そう思っていると、「仕方ないなぁ」と困ったように隼人が笑うのを感じた。
 隼人はどうするんだろう、と思っていると、隼人の、あのギターを掴む綺麗な手がゆっくりと布団越しにオレのナニに触れた。
 え、なんで?ハヤトが?
 と思ってると、隼人の手が更に大胆になっていく。
「ハルナの勃ってる……」
 いや、そりゃ朝だし、男だからどうしても仕方ないっていうか……。
 そう言いたいのに、ハヤトの声はどこか色めいていた。うっすらと目を開けば、頬を赤く染めて照れくさそうにするハヤトがいる。
 なんで、そんな顔を、そう思いながらも聞けない。
 オレが驚いていると、ハヤトは更に大胆な行動をとってくる。ゆっくりと布団が少しずらされて、ズボンから顔を出しているオレのモノを直接掴んだ。
 優しく触れて、たどたどしく上下に動かす。好きな子にそんなことされたら反応して大きくなるのが当たり前で、オレのものはでかくなるだけじゃなく先走って液がでてくる。
 その様子を見てハヤトがごくりと唾をのむ音が聞こえる。ハヤトの顔が近づいて、小さな口から赤い舌がちらりと覗かせる。
 そして、そして、オレは、そんなハヤトを見て―――




「ハヤト!!」



 慌てて声を荒げて体を起こすと、そこにはそんな甘美な世界はなかった。
「……へ?」
「ハルナーうるさいわよ」
「……え、あ」
 母親の声が聞こえてそちらを見ると困ったような顔をした母親がいた。
「……まったく、隼人君の夢でも見てたの?」
「え、あ……」
 その言葉に今度は違う意味で顔を真っ赤にする事になった。
「そ、そう、ハヤトとドーナツ食べてて、ハヤトがオレの食べようとするもんだから……」
「ふふふ、そうなの」
 そう言うものの、母親の目からは何もかもお見通しだと言いたげな顔だった。母ちゃんは多分、オレがハヤトの事を好きだということは知ってるような気がした。
「でもね、ハルナ、そのハヤト君と今日はお仕事じゃないの?」
「え」
 言われてみると、そもそも今日は日曜日だという事に気づく。
 つまり、夢のように隼人が学校に行く為に迎えに来るようなことはあり得ないのだ。
「……本当だ。」
「今日はバイトもないから良かったね。ドーナツいっぱいあるから食べて頑張ってね」
「あ、ああ、母ちゃん……」
 そう言って母ちゃんは台所へと向かっていく。オレはどうしようかと思うと、これ以上ないほど勃ちあがった自分自身を見て仕方ないとソレに手を伸ばし、そのまま上下に動かす。
 無心のまま出そうかと思ったが、頭の中はハヤトの事でいっぱいで、あのままだったらハヤトはどうしていただろうかと妄想してしまう。
 オレのこれを舐めて、そしてそのまままたがって、あの細い腰を掴んで、小ぶりな尻を左右に割って、そしてそのまま―――それを妄想するだけで興奮した。
 ハヤトは男だから孕むわけがないけれども、それでも中に出して自分のモノにしたい、だなんてなんとも酷い事を願ってしまうほどに、オレは夢中で動かしていた。
 終わるとむなしくもティッシュボックスに手を伸ばして処理をした。
 居間に向かうと母ちゃんがドーナツを用意してくれていて、オレはおいしいと思いながらも頭は先程の淫夢でいっぱいだった。



「ハルナ!」
 うれしそうに手をぶんぶん振るハヤトに「ごめん」と何度も頭の中で謝りながら「おはよう、ハヤト」と言った。
「ハルナと二人きりの仕事なんて久しぶりだな!」
「あ、ああそうだな……」
 全力で嬉しいと言いたげの隼人に対してオレの心はやましさだけが残る。ごめん、ハヤト。
 今日の仕事は雑誌のインタビューとグラビアだ。
 正直、夏来とかの方がいいんじゃないかと思ったが、「High×Jokerの三ヶ月特集がやりたいらしくって」とプロデューサーに言われた。
「四季はセンターだし、ボーカルだから単品でインタビューしたいんだって。で、リズム隊・メロディ隊に別れるのかなと思ったんだけど、夏来と旬の組み合わせでインタビューしたいらしくって」
「ああ……」
 その言葉に確かにその二人のコンビが人気あるだろうなぁとオレは納得したし、そうなるとオレとハヤトであまりものなのかと納得した。
「えへへ、今までの衣装で改めて写真撮るのって緊張するな!」
「まぁ、ハヤトと一緒に出てない時のライブでの衣装の写真とかもあるしな」
「うん!」
「秋山さん、若里さん、入ってくださいー!」
「はーい!」
 そう言われて、オレと隼人の共通衣装の後は別々に出たライブでの撮影が始まる。
 鬼の衣装を身につけながら、更に頭にベールを見に付けてまるで花嫁衣装じゃないかと突っ込みたかったけれども、プロデューサーに「良く似合うね!」と言われたし、オレがハヤトをそういう目で見てるからそんな事を考えちゃうんだと思った。
 ぱしゃぱしゃと指定されたポーズをとる。
「いいね!若里君、その憂いのある表情すごいいいよ!」
「秋山君、視線こっち!そうそう、鬼らしい妖艶さが出てるよー!!」
 褒められるたびにやっぱりオレが変なのか!と思ってしまった。
「節分ライブの俺の鬼衣装と、ハルナの白狐衣装って言われた時は似合うか心配だったけど、意外と決まってて安心したよ!」
「あ、あぁ……」
 そう言いながら隼人は最後の衣装交換でつい最近行ったチアライブの時のチアリーダーの衣装を身につける。
 共通衣装なので本来ならば必要ない気もするが、プロデューサーとカメラマンさんが話した結果、「ハヤトがチアで、ハルナがヒップホップの格好の方が映える!」と言われてこうなった。
 改めてみると、この衣装はかなり厭らしいんじゃないだろうか。
 否、オレがそういう目でハヤトを見てるからだけど、足なんてこんなに出てるし、お腹回りも細くて腰なんて抱きしめたら壊れてしまいそうだと思った。
 黒いタンクトップは隼人の体にぴっちりとしすぎていて、乳首の形が上からでも解る。それに触れたら隼人はどんな声を出すんだろうか、と思うと朝、これ以上ないほど高ぶっていた自分のものがまた勃ちあがりそうになるのを堪えた。
 ハヤトに早く上を着るように言うと「あ、そうだよな!」とハヤトは素直に洋服を着てくれた。
「……」
 なんでだろう。
 ライブの衣装合わせの時はこんな事思わなかったのに。
「……ハルナ?」
 ごめん、ハヤト。嘘ついた。
 めちゃくちゃえっちだなって思ってました。
「否、その衣装、ハヤトにめちゃくちゃよく似合うよ」
「本当?ハルナもその衣装めちゃくちゃ格好良いよな!」
 にこにこと笑うハヤト。
 そんなハヤトに対して厭らしい事ばかり考えてしまう自分を殴りたくなった。



「……は〜、疲れたな、……ハルナ?」
「…あ、あぁ、ハヤト」
「どうかしたの?シャワー浴びないの?」
「……は、ハヤト?」
おかしい。なんでかハルナは脱ごうとしない。
 どうしたんだろう?と思ってハルナの顔を覗き込む。熱はないだろうかと思って近づくとなぜか俺を春名がよけようとした。すると、そのまま俺はバランスを崩してそのまま控え室のマットへと倒れ込んでしまう。
「……っ」
「あ、ごめん、ハルナ、だいじょ……」
 あれ?何か、当たって…
「ハヤト、ちょっとこの恰好まずいから、早くよけて」
 言われると、俺を助けようとしてくれたんだろう。ハルナは俺の下敷きになっていて、俺は何故かハルナの体を跨いでいるような不思議な体制になっていた。
 でも、そうじゃない。
 問題はそこじゃなくて、チアライブの時にチアリーダーの衣装がひらひらとしているから見えないけれども、俺の尻の谷間にそそり立つ立派なものが当たっていた。
「……は、ハルナ」
「本当、まずいから避けて、ハヤト」
 困ったように言うハルナは本当に困っていて、そうさせているのは俺なんだということくらい解っている。
 なんで、さっきまで撮影してただけなのに勃ってるんだろう。
 俺の下にいる春名はHIpHopDanceの時の衣装を身に付けてて、凄く格好良くて女の子が100人いたら皆黄色い悲鳴を上げるほど格好良いのに、その春名がなんで??
 そう思っていると俺はつい口にしてしまった。
 「は、ハルナ……」
 どうしよう、なんで、どうして、こんなことに。
 っていうか、ハルナ、ハルナの……
「ハルナの…その……前見たときより、なんか、大きくない?」
「ハヤト、何思い出してるんだよ!?」
「だって、何度かお風呂入ったことあるし…」
 否、その時も大きかったけど!でも、なんだか尻に感じるハルナのものはあの時みたよりもずっと大きい気がした。
「は、ハルナ……」
 あ、また大きくなった。
「……」
「あ、あの、ハヤト」
「うん」
「オレ、トイレ行ってくるからどけてほしいんだけど」
「え、あ……」
 そ、そうか…そうだよな。
「あ、あの、ハルナ」
「ハヤト?」
「なんでこんな大きくなってるの?」
「……」
「ハルナ?」
 理解しつつ、つい聞いてしまうと、ハルナは何でか顔を真っ赤にした。
「……から」
「え?」
「だから」
「ハルナ?」
「ハヤトの衣装が凄いえっちだから!!
」 「え?」
 いま、何て言った?
 俺の衣装が、すごいえっちだから?
 そういわれて俺の衣装をまじまじと見た。
「えっちじゃないし、ハルナも同じの着たよ?」
「だ、だからさぁ…」
 あ、また大きくなった。
「え?」
「ハヤトが着るからアレなんだって」
「アレ?」
 あれってなんだろう。
「……だから」
「え?」
「だから、オレがハヤトの事好きだからえっちに見えるんだって……」
「……」


 はるながおれのこと、すき


「……え」
「……」
 ハルナはどうしようもなく切羽詰ってるらしくて勢いで言ってしまったのか顔を右手で隠してた。
 それはつまり―――
「……は、ハルナは俺のせいでこうなってるの?」
 俺だってなったことはないけど聞いたことはある。
 というか無理やり中学生のときに見せられたえっちな本に書いてあった。
 そこには好きな人相手だから興奮して大きくなるとか言ってたような気がする。恥ずかしくてよく見れなくて泣きそうになると皆からからかわれたけれども、それでも俺には衝撃的だったのだ。
 そんな現象が、女の子たちからモテて、大人で気遣いが上手くて優しくて、俺にとっても憧れの対象であるハルナが?
 ハルナが俺に興奮、してる。
 普通ならば男同士で、とか、気持ち悪い、とか思うのだけれども何故か俺は嬉しいと思ってしまっていた。
 同時に自分のせいでハルナが興奮しているんだったら助けになりたいとも。
「あ、あのさ、ハルナ」
「ハヤト?」
「……俺、手伝えない……?」
「……え?」
 今度はその言葉にハルナが驚く番だった。
「て、手伝うって…?」
「え、えっと…」
 こういうときはどうするんだっけ?
 と、とりあえず、
「さ、擦るとか……?」
「なにを…?」
「は、はるなの……こ、これ?」
 口に出すのはなんだか恥ずかしくてそっと尻の後ろに挟まってるものを撫でると、ハルナがくぐもった声がした。
「……い、いやいやいやいや、それは……」
「そんなことないよ、俺、ハルナの助けになりたい」
「……」
「それに、俺もハルナのこと好きだから」
 そんなハルナを可愛いと何故か思いながらするりと言葉が出てきた。
 ハルナは驚いた顔をして俺の目を見つめていた。
 俺は膝を立ててゆっくりと下へと移動して、ハルナのズボンのジッパーを下げると
「は、ハルナのすごい……」
「まじまじと見るなよ」
「だ、だって、お風呂で前見た時も大きかったけど」
「ハヤト、そんなところ見てたのか……」
「通常時さえ俺の1.5倍くらいありそうだったのに、今は倍ありそう……」
 匂いをかぐと何だか独特のにおいがした。でも嫌だとは特に思わなかった。
「……ハルナのまた大きくなった……」
「いやいやいや、っていうかなんでこんな事になってるんだ…?」
「ハルナ、嫌だった…?」
「嫌じゃないっていうか、むしろ良いっていうか…否、そうじゃなくてさ……」
「あ、痛かった?」
 そっと触ったつもりだけれどもしかしたら強く握りすぎてたのかもしれない。
 痛かっただろうかと思って、痛かったらどうしよう。消毒液とかつけたらいいんだろうか。
 でも、ハルナがしみたらいたいだろうなと思って、舌をそっと出してぺろりと舐めた。
「は、ハヤト!!」
「え、何?」
 駄目だったかな。ハルナ嫌だっただろうか。
「俺、下手?」
「いや、そうじゃなくて……その、」
「ハルナ?」
「……俺の、咥えられる?」
「え?」
 ハルナは一瞬戸惑って、本当は別の事を言おうとしているように感じた。でも、まるで試すかのようにハルナはそう言った。
「……んっ…」
「ちょ、は、ハヤト!?」
 それに対してオレは大きな口を開いて咥えこんだ。
「んっ…んんっ…」
 口の中でハルナのものがドクドクと脈を打つのが解る。ハルナはなんとか咥えさせるのをやめようとするけれど、俺はどうしても辞めたくなかった。
「……はや…」
 どうしたらいいのか解らなくて、とりあえず舌でハルナのものを絡める。
「っ」
 すると気持ちよかったのかハルナが声を出す。
 それが嬉しくて、俺はハルナのものを更に咥え込んだ。
「…んっ、んんっ……」
「……ハヤト…」
「…んっ、あ……」
 どうしよう、なんか変だ。
 ハルナのものからどんどん苦い味が舌に伝って行く。でも嫌じゃない、もっと、もっと、そう想えば思うほど俺は舌を必死で動かした。
 唇を吸うようにしながら、両手で咥え込めなかった部分を擦ると
「…っ……」
「あ…」
 ハルナのものがゆっくりと口の中に出てくる。
 でも、その勢いに驚いて飲み込もうとしたのにどうしても出来なくて、それと同時にハルナに引き抜かれてしまった。
「あ……」
 その勢いでまだ射精し続けているハルナの精液が体に飛び散って、衣装が白濁していく。
「……」
「…ハルナ…」
 どうしよう。
 そう思っていると、ハルナが息を呑むのが聞こえた。
「ハヤト!」
「はる―――」
 どうしたらいいのか春名に聞こうとすると、押し倒されて腰のあたりにハルナがまた載った。
 そして、そのままお腹にハルナのが擦り付けれる。
「ハルナ…?」
「ハヤトの、お腹凄いえっちだよな…」
 はぁはぁと息を荒くしながらハルナがそう言う。
 そして、そのままオレのお腹の肉を集めて、そこに擦り付ける。
「んっ…」
「ハヤト、凄い細いから…」
「あ、あぁ…」
「肉ないけど、ハヤトの腹ってだけで凄い気持ちいい…」
 ハルナがそういって、オレの腹に擦り付けてくるだけで自分のものが反応してしまう。どんどん、ハルナのでまた白くなっちゃう…。
 そう思ってると、ドピュっと音を立てて、またハルナのもので汚された。


「……」
「ハヤト…」
「ハルナ…」
 どうしよう、どうしようと思ってるとハルナに手を握られて、
「シャワー着替えたら、オレの家来ない?」
 そう言われてつい頷いてしまう。自分の体の奥が疼いて、それを早く埋めて欲しくてたまらなかった。



腹をコスられる隼人君が書きたかっただけ。
別に15禁でもいいけど、特殊性癖だからR-18にしておきます。