※メイド服隼人
※だけどメイドじゃない、なんちゃってヴィクトリアな、客室係春名×そのお付きの隼人設定
※受けが淫乱(このサイトでは仕様です諦めて)


「……ジュン、駄目?」
「だ、駄目じゃないけど……その」
 愛増村で最も大きい領主の家。
 今日もどんがらしゃんとチェンバー・メイドの天海春香が転ぶ音や、ジェントルマン・イン・ウェイティングで、自分達の上司である天ヶ瀬冬馬の怒鳴る音が聞こえた。
 24時間、使用人は走り回り、本来ならば主人が就寝するまで休む事は許されない。
 元より、旬はこんなところで働くような人間ではなかった。
 中流貴族の出で、本来ならば冬美の家柄にふさわしい教育を施され、いずれは小さな土地の領主として此処の主人と同じように一生を終える筈だった。
 しかし、旬の父親がいきなり「冬美の家にお前は相応しくない」と言い、路頭に迷う事となった。
 旬にとっては右も左も解らずに投げ出された世界で夏来は「ジュンと……一緒にいたいから……」とついてくる事となった。
 元より、旬の従者として共に育った夏来は旬よりもすぐれた家事使用人であったし、何処の家でも仕えられるだけの力量があった。
 そんな中、旬は親友の隼人が「フット・ボーイとして雇って貰える事になったんだ!」と教えてくれた。
 勿論、彼について行くつもりはなかったが、友人の少ない旬は隼人と別れるのが辛くて、運だめしのようなもので同じ屋敷を受けたら受かってしまった。
 しかし、旬は隼人と違って家庭教師であったし、フットマンとして雇われた隼人とは大分待遇も時間も違っていたけれど。
 隼人はグルーム・オブ・ザ・チェンバーズである春名に気にいられていたし、旬は家庭教師、夏来は優秀な執事とそれぞれ別々の道を歩んだ。
 その為、三人がなかなか一緒の時間を取れる事はなかった。
 特に隼人など辛い時には24時間眠れない事も多かった事もあって、夏来しか頼れるもののいない旬はますます口にはしないものの、彼を拠り所とするようになった。
 元より仕えていた頃から旬に特別な想いを寄せていた夏来からしてみれば、ある意味願ったりかなったりだったのだが。
「……まだ、その、」
 ごめんと呟く旬に「ううん」と夏来はゆっくりと首を振った。
「……気にしないで、ジュン」
「ナツキ……」
「ごめんね、ちょっと……水とってくる、ね?」
「…っ」
「…ジュン?」
 去っていこうとする夏来の腕を引っ張り「僕も行く」と言えば、一瞬、夏来は驚いた顔をしたものの「解った…」と頷いて手を繋いでくれた。
「……あ、待って」
「うん」
「部屋着に着替えないと…」
「……うん」
 話は急に変わるが、実に仕事条件のいいこの家だが、唯一変なルールがある。
 それは162cm以下の人物は男女問わず女中服を着るというものだった。
 無論、旬は家庭教師する場合はその為の服があるのだが、仕事していない時は『女中服』―――いわゆるメイド服を着るように言いつけられていた。
 これは隼人も同じで、自分は絶望的だったが、たった1cm足りないだけでメイド服を着せられる事になった隼人からしてみれば諦めたくても諦めきれないようだった。
 こっそり、厨房から牛乳を貰って飲んでる涙ぐましい努力がまた泣けるのだ。
 御手洗翔太や卯月巻緒は逆にその1cmによって助かったと心底喜んでいたのだが。
 ちなみに隼人よりさらに1cm低い蒼井兄弟は当然のようにメイド服であるのは言うまでもない。
 そんなルールによって、旬は部屋から出るときは必ずメイド服を着なければならない。前もって休日を申請してる時以外はいつもこの条件である。
「アスラン、いるかな……」
「……どうだろう」
 ヘッド・シェフであるアスランの顔を思い出して、彼がいたら水一つ飲むのも大変だなぁと思いながら歩く。
 向かっている最中、何人かの顔見知りと出会い、そういえば今日も隼人と会ってないなぁと思っていると「ハヤト君?ハヤト君なら、ハルナ君に連れられてたよ」と通りすがかりのセカンド・シェフの巻緒が教えてくれた。
 寝る前に二人に挨拶しておくか―――と思って、夏来を見ると、旬の言いたい事が解ったのか、こくりと頷いて二人は歩き出した。
 何処にいるんだろう。
 グルーム・オブ・ザ・チェンバーズは家具、暖炉、窓、鍵を含めて客室の管理をしている人間だ。
 隼人、旬、夏来より二歳年上の春名は自分達が此処に来た時はフットマンの先輩だったが、すぐに客室係となり、その補助として隼人はいつもつき従っているように見えた。
 二人を見ると「まるで兄弟みたいね」などと言われることもよくあり、春名自身、隼人の事を特別可愛がっているようにも見えた。
 最も、隼人はその性格の良さから皆から愛されていたのだが。
「…何処もいない……ね?」
「客室、全部回ったけど…」
 部屋に戻ったのかな、と呟いたが、そういえば屋根裏部屋は見てなかったなと思った。
「ジュン…?」
「屋根裏部屋って見てなかったなって」
「え…」
 その言葉に夏来は顔を白くさせた。どうしたんだろうかと思っていると、「ジュン…やめない?」と口にする。
「え、どうして?」
「…いや、その……ハヤトとは、明日もあえる…よ?」
「…そうだけど、此処まで探してあえないのってなんか嫌だろ」
「そうだけど……」
 もじもじとして何か隠そうとしている夏来の態度に、なんだか旬は面白くなくてそのまま屋根裏部屋へと向かう。
「何かあるの?」
「え…」
 これが最後だと思って旬は尋ねるものの、やはり夏来は何も言わない。
「…じゅ、ジュン!」
「別に何もないならいいだろ」
「あ…」
 そのまま意地になって早足で駆けていく旬を慌てて夏来は追いかける。  


 後に、旬はこの事を後悔する事になるのは言うまでもない。



「……ん」  頭を撫でられるのが好きだ。  自分には一つ年上の兄がいるけれど、いつの間にか遠い存在になっていた。
 弟扱いされてるようで少しだけ傷つくけれど、それでもちゃんと見てくれているんだと思うたび胸が跳ねる。この人が好きだと思う。
 自分のものをズボン越しに頬ずりする隼人の嬉しそうな顔を見ながら、太陽の下でいつも笑っている隼人が月の下ではこんな風に乱れる事を自分だけが知ってると思うと独占欲が満たされた。
 初めて、お仕置きと称して客室で犯した時から一体どれだけの月日を重ねたのかもう両手の指を使っても数え切れない。
 純粋で何も知らなそうな隼人が早く早くと待ち切れずに震える手で春名自身を取り出す姿を見るだけで射精しそうになる。
 隼人の指が亀頭をなぞりながら、赤い舌を覗かせて、ちろりと玉袋を舐め出す。じゅるりと音を立てて、吸っては舐めるのを繰り返す。
 何が面白いのか解らないが、薄紫の瞳が涙の膜を貼って、頬を赤らめて快楽におぼれた顔をして自分のものを奉仕する姿を見るのは好きだ。
 男なら、好きな子が自分のものを頬張る姿を見て興奮しない筈がない。
 やがて、隼人は舌を滑らせて下から上をなぞるようにして、そのまま絡ませながら口の中に頬張る。
「……ふぁるにゃ、きもひい?」
 喉奥に挿れようとしながら、喋るものだから本当に可愛くてたまらない。いじらしくて、献身的で、可愛くて、純粋で、その上、夜、乱される様は上流娼婦なんかよりもきっと具合がいいに違いないと確信できる。
 自分に懐いてくれる姿が可愛くて、気がつけば人に渡したくないと思っていた。
 最も、この屋敷は恋愛禁止ではない。
 この屋根裏部屋のように、使用人同士が愛引きする為の部屋が幾つか用意されているのが他ならぬ証拠だった。この部屋を含めて、春名の知っている限り13室は存在している。
 やけに使用人の数が多い為、数室しかないと使えない人物がいて欲求不満になる為だ。実に合理的だと思う。
 最も、お互いの性事情なんて知りたくないから大体の人間が遠まわしに合図するのが常だ。
 屋根裏部屋を使う時は使いたい人間が『暖炉の上の飾りを青い鳥に変える』事だったり、馬小屋の隣の物置部屋を使いたい場合は『大広間の花を西の窓に置く』とか、そんな内緒のルールがこの屋敷には伝わってきた。
「ああ、ハヤト、本当に上手くなったなぁ」
 褒めてやれば、嬉しそうに喉奥まで春名の肉棒を咥えこんで、必死で頭を上下に振り出す。頭をなでると本当にうれしそうにはにかむ。
 あまりにも可愛いから、給金を溜めて都会で流行りのカメラを買おうかと思ったが、さすがの隼人もそんな事をしたら許してくれないだろうから我慢する。
 どうせこんな隼人を見られるのは自分だけなのだからいい。
 誰も来ない屋根裏部屋。
 響く水音。 「っ……」
 そして、跳ねる隼人の躰。
 咥えてるだけで、射精するほど淫乱になってしまった隼人に気分良くしながら、
「ハヤト……っ」
「…っ」
 隼人が更に奥へと肉棒を招こうとした瞬間だった。
「……は?」
 本来ならば、誰も来るはずのない場所へとドタバタと足音を立てて誰かがやってきたのは。
「……っ、ハヤト…!」
 まずいと思った。
 事情を知る人間ならば絶対に此処に来ない。いや、別にこっちが辞める必要もないのだけれどこんな格好の隼人を誰にも見せたくないと思っているが、すでに意識の飛んでる隼人は春名を咥えて離さない。
 口で頬張りきれない部分は必死で手で上下に扱って、気持ちよくさせようと努力する姿のなんたる可愛らしさか。
 その姿を見て、ああ、オレのハヤトは今日も可愛いなぁだなんて思った自分を殴りたい。否、真理なのだが、今はそういう場合じゃない。
 だが、
「……ふぁるにゃ」
「……」
 ふにゃりと蕩けた瞳で見つめられて、くぐもった声で呼ばれて、体全身で逝ってと言われたら、 「……っ」  もう我慢なんで出来なくて、 「んっ、んんんっ……っ!」  亀頭を思い切り吸われて、そのまま隼人の口に思い切り溜まっているもの全て出した。
 それを溢さないようにまるで飴玉を吸うみたいに頬が窄めて隼人はごくごくと飲みこんでいく。
「……ああ、もうっ!」
「……っ!は、ハルナ?」
 もう誰が来ようと関係あるか、こっちは悪い事はしてないんだし、と春名は開き直って自分の中心に顔を埋めている隼人の手を取って押し倒す。
「……ハヤト、好きだ」
「……っ……あ……えっと…」
 頬に一度口づけて、それから耳、額、鼻頭と、隼人の顔にキスを振らせた。唇に軽く触れて、それから空いた隙間からそっと舌を差し出すとおずおずと絡ませてくるのが本当に可愛いと思った。
 昔なら、自分のものを舐めた口になんてキスしたいとは思わなかった。  でも、隼人に昔、「オレの美味しい?」と冗談交じりで聞いたら顔を真っ赤にして「春名の、そのオレへの愛なんだなって思ったらその……い、嫌じゃない…」と言ったのが可愛くて気にならなくなった。
 自分も隼人の精液は特別甘く感じる。ドーナツと同じくらい、と言うわけじゃないけど、隼人の体はどこもかしこも甘い。
 どうしてだろう、自分が隼人の事が好きだからかなと特に考えなかったのだが、その言葉を聞いて、隼人の愛を食べてたんだなぁと思って納得した。
 もっとと言いたげに首に手をまわして、キスをねだる。
 もじもじと太股を合わせて動く姿に意地悪したくて、部屋着のロングタイプのメイド服のスカートを捲くった。
 そこには勃ちあがった、隼人のピンクの肉棒と、先ほど奉仕している最中に逝った証拠として腹部にべったりと白濁が巻き散らかされいた。
 隼人の可愛らしい臍に精液がたまっていて、もっと可愛がってやりたくて、ワンピースの胸元を肌蹴た。隼人の焼けていない白い肌と触れていないのにぷっくりと勃ちあがった桃色の乳首が見えた。
 首筋から鎖骨にかけて舌を滑らせて、普段、服に隠れて見えない位置まで来ると、リップ音を立てて赤い花を散らせる。
「……んっ」
「……っ…邪魔…」
 それだけでびくびくと体をはねて感じる隼人は愛しくてたまらない。自分の前髪を止めているヘアバンドが邪魔で、投げ捨てるとそれを隼人は潤んだ瞳でじっと見つめていた。
「……ハヤト?」
「ハルナ、も、いいから…」
「ん?」
「ちゃんと、……し、して」
 これ以上赤くなるかと思いたくなるほどリンゴ色に染まった火照った顔をそむけて隼人は小さい声で呟く。
「……ちゃんとって、何?」
「…解ってるくせに…」
 ハルナのいじわる、と舌ったらずに言う。
 隼人からしてみれば解ってるのに、ちゃんと察してよと思いながらもおずおずと「ちくび」と恥ずかしい気持ちを抑えて口にした。
「……」
「は、ハルナ?」
 すると、春名は何故か額を抑えて蹲った。
「……ハヤトって」
「な、なに?」
「本当、その……あんまりそういう事、オレ以外にしてくれよ?」
「……何のこと?」
「解らないならいい」
 何を言ってるんだろうかと思ってると悟ったように春名はそう口にした。訳が解らなくて首を傾げると、また首筋に唇が落ちてきた。
 優しく肌にふれられて、ああ、春名の手だなぁと思うだけでドキドキした。
 自分でも乳首に熱が溜まっていくのが解る。
 春名がそれを逃さない筈がなく、くにっと摘まんだ。
「んっ!!」
 下半身に直結するような快楽にそれだけでまた勃ちあがっていくのが解る。こんなんじゃなかったのに、どうして自分の体はこんな風になってしまったんだろう。
 男性器を弄られるよりも乳首や肛門を弄られる方が気持ちよくなってしまった。
 今だって、ねっとりと右の乳首が舐められて、左の乳首は摘まんだまま揉みしだかれてどうしようもなく気持ちよかった。
 ピンと指先で弾かれると痛い筈のそれが気持ちよくて、同時に下腹部が足りないと疼いた。
 同じ立場にいる仲間に打ち明けると「隼人は完全に春名のオンナになっちゃったね」としみじみと言われて恥ずかしくなった。
 虐められていた乳首が舐められる為に爪で傷ついた傷に唾液がしみ込んでそれが逆に気持ちいい。
 また、熱が集まって、早く出したい出したいと、それしか考えられなくなる。
「ハヤト」
「……っ!」
 極めつけに、春名の舌がゆっくりと甘噛みしてきて―――
「や、あぁ、あ!ああっ!」
 再び量の多くて濃いドロリした自分の精液が腹部とメイド服に飛び散るのが見えた。
「ハヤト…」
「はぁ……はぁ…」
 さっきの逝ったのか自分でもよく解らない射精と違って、快楽に溺れるように逝ったせいでなかなか息が整わない。
 胸を上下させていると、春名が楽しそうに笑ったのが見えた。


「……ハヤト、凄く可愛い」
「……ば、ばか……」
「でも、あんまりゆるゆるだと、また此処、止めなきゃいけなくなるなぁ」
「っ…」


 そう言って、尿道を弄るように、男性器が弄られた。
 春名の言葉にかつて、異物を入れられてそんなことにすら快楽を感じるようになってしまった自分の体を思い出して改めて恥じる。
 だって、春名が悪いんだ。
 春名の事が好きだから、何されても許しちゃうし、気持ちよくなっちゃうんだから、全部春名が悪い。
 そんな聞いたら苦笑するような責任転換をして、隼人は眉を潜めた。
「ごめん、冗談」
「……本当?」
「ハヤトが悪いことしなきゃ、お仕置きしないから」
「……別に…」
「うん?」
 嫌じゃないからたまにならしていいよ、と口を滑らせそうになって隼人は慌てて「何でもない」と告げた。
 でも、多分全部バレてるんだろうなと思いながら春名を睨みつける。
 そんな隼人の行為が可愛くて、もう一度額に口づけると、
「ハヤト、いい?」
 と頬に手を滑らせて尋ねてくるものだから、仕方ないと首をこくこくと動かすしかない。
 拾い上げた白濁を唾液とともに掌に落として、春名、隼人の尻の割れ目をなぞる。
「ハルナのいじわる」
「だって、あんまり性急だとハヤトバテちゃうじゃん」
「むぅ」
 縁の方を引っ掛けられたり、そういう素振りを見せられながらも、中に指はいれてくれない。かなり焦らされて早くしてと叫びたくなる。
「ハヤト」
「っ」
 仕方ないなと言いたげに春名に呼ばれて、左足を抱えられた。そのまま口づけられてまた舌がからめられて、歯茎をなぞる様に舌が動く。
 上顎を舐めるのが春名は好きでどうしてなんだろうかと思いながらも隼人は与えられる口づけに溺れるしかなかった。
 やがて、脚ごと体が押し倒されてそのまま
「あ、あっ…」
 ゆっくりと指が挿れられて、同時にまた乳首が弄られる。
 下を見れば春名の唾液で濡れている自分の乳首が見えた。視界に映った事で更に感度が増す。その間にも、春名の長い指先がジェルに絡めて侵入してくるのが解る。
 関節でぐりぐりと前立腺を叩かれて、その度に何度もフラッシュしそうになる。
 ぬちぬちと水音が響いて、ああ、好きだなぁだなんて場違いに思った。
 喘ぎ声と春名を呼ぶ声しか出なくて、二本に増やされた指は前立腺をばらばらと叩いたりきゅっと挟んだり、ぐっと押し込めたり、多彩な動きを披露する。
 こんな事、春名に会うまで一つも知らなかった。
 春名以外にはされたくないし、一生春名しか知らなくていい。


「んぁ、ああ、あ、はるな、はるなぁ、あぁ、はる…っ!」


 びくびくと体の痙攣が止まらなくて、まだ挿れられてもいないのに、三回目のオーガニズムを達した隼人の男性器から、精液よりももっと粘度の低い、さらりとした液体がぼとぼととベッドを濡らした。

「……っ」
「…ハヤト、気持ちよくて漏らしちゃった?」
「ち、ちが……」
「そっか、大して気持ち良くなかった?」  

 漏らしてなんかないよと伝えたかったのだが、春名はどうやら違うように捕えた―――というより、隼人を嵌めてにこりと笑った。
「……じゃあ、いっぱい気持ちよくならないよな?」
「え…い、いや、ちが…」
「隼人のお尻、ぎゅうぎゅう締めつけてくんね」
「…っ」
「ハヤト、四つん這いがいい?それとも、上に乗るのがいい?」
「……」
「向き合うのもいいし、何でもいいよ?ハヤト、選んで」
 思い切り気持ちよくしてあげるから、と耳元で囁かれたら、そんなの、もう
「……ハルナ」
「うん?」
「だっこ、して」
 子供っぽいと思いながらそれでも、抱きあいたくて遠まわしに言えば、背中を撫でられて少しだけ頑張って隼人は腰をあげる。
「ハヤト」
「うん」
「挿れるから」
 宛がわれた先端がゆっくりと尻穴に入っていくのが解る。恐くて抱きつくとゆっくりと抱き締められた。
「……っ」
 期待に疼く穴に巨大な質量が入り込んでいく。本来ならその為の器官じゃないものが満たされていく感覚に体が震えた。
 息を吐いて、違和感をじっとやり過ごす為に耐える。どうしても春名を拒んでしまうような最初の感覚が嫌だ。
 春名も少し狭いのか顔を顰めているなと思った。
 でも、知ってる。
 この後もたされる快楽がどれだけ幸せで、自分を満たしてくれるのか。
「ハルナ」
「…ハヤト」
「だいすき」
 その言葉と同時にぐいっと腰がしっかりと抱えられて、
「あ、あぁ…」
 一度腰に引かれて、強く奥へ奥へと侵入されていく。
 何度も頭の中に火花が散った。春名のソレが結腸まで届いた事をこつんと体内に響いた。
 ガツガツと突かれて、隼人は意識を手放しそうになりながら、それでも必死に眼の前の人に抱きついた。
「は、はるな、っ、あ、あっ!」
「……ハヤト」
「ん、んぁ、あ、すき、あ、っんぁ、いっちゃ、あぁ」
 体がバラバラになりそうだと思った。
 貫かれる衝撃。
 何度も中の襞が捲りあがるような感覚がする。
 涙も鼻水も唾液も出てシーツに伝うのが解る、なんて汚い顔してるんだろう、と思いながらも口は開きっぱなしで、ただ喘ぐだけの器官と化していた。
 力が入りすぎて、脚と手に感覚がしない。体内はこんなに熱いのに、指先は冷たくて、足の先は冷たくなっているような気がした。
 我慢したい。
 辛い。
 逝きたい。
 気持ちいい。
 もう、何も考えられない。
 ギリギリまで抜かれた先端がぐちゅぐちゅと水音を響かせながら、一番の奥の、番気持ちいいとこを擦りあげた。
 その瞬間―――


「―――っは、あ、あぁ!あ、い、ちゃ……あ、ああっ!ぁあああああああ!」


 抱えきれない衝撃が襲ってきて、前傾姿勢へとなってしまう。
 内側で爆発するようなその快楽にぷるぷると震えた。
 精液どころか潮も吹かないその様子に、ドライで逝った事が解った。
 いつまでも消えない快楽に息が出来ないでいると―――


「ハヤト」
「……っ…あぁ…」
「愛してる」


 そっと耳元で内緒話するように囁かれたその言葉に今度はうれし涙が一つ零れた。




「……ジュン……その…」
 顔を真っ赤にして親友の痴態を見てしまった恋人に何て声をかければいいのか夏来は困っていた。
 屋根裏部屋は逢引部屋だから夜、使用者以外は近づいてはいけないと誠しなやかに囁かれていた噂。それが本当だったのだと初めて知った。
 ぺたんと蹲る旬はただ、隼人と春名の様子を信じられないようにドアの隙間から見つめていた。
「……ナツキ…」
 でも、少し違ったのは怒ってるわけでも、悲しんでるわけでもなくて、
「…ジュン?」
 その瞳が火照ているように、まるで二人の熱にみてられて浮かされたかのように見えたこと。
 まるで―――
「……そ、その」
 欲情しているかようなその様子に夏来は、思わず息を呑みこんだ。
 伸ばされたその白い手はどこまでも綺麗で、旬はただ潤んだ瞳で夏来を見つめる事しか出来なかった。










ずいぶん昔、メイドの日に書いたはるはや。
なんちゃってですが、メイド服はいいですな。